【塾長コラム】実績を作るための日々の努力

　みなさんは、塾には短期間勝負の塾と長期間勝負の塾があるのをご存じだろうか？

　定期テストの不得意箇所だけを習うためとか、学校の漢字テストでいい点数をとるためとかを目的とした塾は、すぐに結果をださなくてはならないのでいうまでもなく短期間勝負の塾であり、入試で結果を出す、北辰テストのような実力テストで結果を出すなどの目標をもつものは長期間勝負の塾です。

　いうまでもなく、勉強クラブの指導は長期間勝負の塾です。３年がかりの遠大な指導計画の元、塾生たちの本質的な実力を身につけることが目的の塾です。ですから、中２や中３に入会してくる途中入会の塾生に対して、勉クラではとてつもなく苦労します。「えっ！　こんな基礎的なことも学んでいないの？」という驚きに直面し、あわてて特別補講をセッティングするなどは、だから、日常茶飯事です。

　結果的に期末テストで学年１番の成績をとってもらうためには、日常の細やかなカリキュラムに基づいた学習計画がなによりだいじなのです。

　ふだんサボり抜いているお子さまがちょちょっと一夜漬けして晴れがましい成績を取るなどということはできません。中学の学習内容は、案外濃いのです。

　２週間だけ通って結果を出せる塾があったら、通塾費も浮かせるし経済的ではあるのですが、勉クラではそうは考えていません。たいていのお子さまは、長い期間をかけて叱られたり励まされたりしながら長期の受験ロードを歩んでいくように設定されている塾です。思春期の塾生たちですから、もう、いろいろな悩みの上に勉強があり、泣いたり笑ったりの繰り返しです。

　受験が近づくと親御さんともどもドキドキし、もう、大変です。３年がかりで準備してきたんだからということだけが大きな頼りになります。

　コマーシャリズムの現代ですから、ちょちょっと通って学力が身につくというようなことを平気で宣伝する塾がありますが、あれは、やっぱり嘘っぱちだと思います。そんな簡単なものではありません。

　中学生の皆さん、どうか、３年間をあまくみないでくださいね。じっくり積み重ねるしか実力を身につける方法はありませんよ。