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塾長コラム

【塾長コラム】民主主義はあやしいゾ!

 我々日本人は広島と長崎に原爆を落とされて太平洋戦争を終結した。そして、GHQのマッカーサーらによって民主化をはかられた。
 そして、その民主化が戦後の日本国を決定づけ、憲法も選挙制度も教育も農地も何もかもが正しく作り変えられ、すばらしいクニに生まれ変わった。
 ──と、少なくとも中学生たちは教科書で習っている。
民主主義はいいもんだ、と。

しかし、それはほんとうだろうか?

 民主主義の思想は、200年前のフランス革命の時に唱えられ、新しいクニ作りをするときの元にされた。それは当時あっという間に世界に広がり、まだできたばかりのアメリカ国ももちろんその民主主義によってうちたてられた。

 たった一人の織田信長や、たった一人の徳川家康がクニを治めると政治は独善的になるので民衆一人一人の意見に耳を傾けてみんなでクニを運営していこうという意見は確かに聞こえがいい。でも、国民一人一人というのはそんなに正しいのだろうか。大衆はそこまで正しく国家の今や今後に関してまっとうに判断しているのだろうか?

 第一次世界大戦後、世界で最も民主的なワイマール憲法をうみだしたドイツ帝国は、極めて民主的な手続き、すなわち選挙を経てナチス党のヒトラーを生み出した。その後の悲惨は皆が知っている。

 書物に目を落とすと、いくつかの先人たちは、すでに民主主義に疑いの目をむけている。まず、直接民主制にあったころのギリシアのプラトンも、アメリカ建国のころの民衆の勝手さを見抜いたトックビルも、民主主義はあぶない、と警告した。

 そして今、世界は、アメリカ国と中国が覇権争いをしている。アメリカは、選挙もまともにしたことがない習近平政権が民主的でないからといって世界からつまはじきしようとしている。北朝鮮もロシアも政治家が正しい選挙をしないで国を牛耳っているからダメだといている。その動きは、21世紀のここに来て本当に世界を二分している。

 日本の新聞もテレビ局もだいたいそんな論調で、金正恩やプーチンを責める。たしかにそう思えてしまうのだが、

 しかし、本当に民主主義は絶対的に正しいのだろうか?

 絶対的権力をもっただれかがクニを動かすよりも民衆一人一人の意見=正しい選挙をして政治を行った方が“まし”、というだけで、民主主義が絶対的に正しいとはいえない。 はやく、次の文明でよりましな社会制度が発明されることを心から祈らずにはいられない。

 先日のテレビ番組で次期アメリカ大統領を決める討論会をやっていた。驚いたことに二人は自分の方がゴルフがうまいてなことを叫んでいた。

 一人一人がもっと賢く振る舞って世界を良き方にむかわせないと、この世界はろくなことにならない気がする。
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