【塾長コラム】新しいアイデアのエネルギー万歳!
制服に、赤い腕章──といったら、68歳になる塾長にとっては、もちろん、40年前のテクノポップだし、世界のYMOが残影として浮かんでいる。
音楽に関してまったくの素人、しかも、新しいやつにはどうにもついていけてない私が、最近はまっているのが、『新しい学校のリーダーズ』だ。
坂本龍一や細野、高橋たちの紅衛兵服ならぬ、なんとフツウのセーラー服姿の4人組ダンスユニット。
左腕に赤い腕章をつけた彼女たちの斬新さにうちのめされ、最近、ずっと~オトナブルーぅっと、口ずさんでしまっている。
つまり、私は、彼女たちのファン、である。
どこがすごいかというと、まず、ダンスの斬新さである。
セーラー服という、まったくの規制線の中にいて個性だの自由だのはみ出すって言っても、ふつう=並大抵のものならわくわくはしない。
けれど、彼女たちの創作物、ダンスパフォーマンスは、「なかなかあんなふうにはできないよね」っというアイデア満載なのである。
おふざけ感満載、でも、奥底になんとなく世界を蹴散らかすようなインテリジェンスも垣間見える。
いやいや、そもそもダンスパフォーマンスにも関心のうすい私には、どこがどうすごいのか、論理的に語る力はない。
一言でいうと、爆発か。
だれにも思いつかなかったアイデアが、爆発している。ただ、セーラー服に赤い腕章をつけてカラダをくねらせてるだけなのに……。天才か!
だれにも思いつかないアイデアというものは、そのまま“エネルギー”と化す。
──見ならわなければ、と思う。
最近は60年代メロディばかり聴いている私だったが、なんだか、久しぶりにココロをゆさぶられた。
クビを横に動かしながら、『はみ出していく、青春日本代表』というバスタオルを買おうとしたが、妻にそれだけはやめてと言われ、押しとどまった……。