【塾長コラム】新型コロナ禍の中の受験準備 新型コロナの感染者数がじんわりと上昇しています。 クラスターの発生も特定地域・特定業種だけでなく、すでに保育園や小中学校にも広がりを見せています。都内の感染者数上昇にともなって、東京のベッドタウンである三郷、八潮、吉川地域の感染者数の動きも気になるところです。 その一方で、“多少の感染者数があってもこれ以上の経済停滞を防ぐためにフツウの生活にもどす”という世の中の方向性がはっきりしてきました。 政府も民間も、多少のリスクをおかしてでも経済の立て直しを優先するという意思があらわです。 経済が停滞する、つまり、お金がまわらなくなるとにっちもさっちもいかなくなるというのが現代社会の特徴です。ワクチンも特効薬もまだまだの状況の中、“誰もがコロナにかかる危険性の高さ”は4月5月と何ら変わっていないことに気づいていながら、まず日常をとりもどそうとなったら、皆が一斉にそちらに動き出す気配。 そんな雰囲気の中で、当勉強クラブは、7月1日から『オンライン授業をメインにして、月1回だけ通塾授業をする』という教務態勢をとっています。 ちょっと慎重すぎやしないか、とのご意見もありますが、勉クラは6月末まで通塾授業は一切停止、7月以降も臆病すぎるまでの“慎重運営”です。 偶然ですが、ふりかえると、営業姿勢のかたちが実は東京ディズニーランドと同じになっていることに気づきました。 なぜ一緒になってしまったか? 勉クラもディズニーランドも“お子さまが集まる場所”という点で共通しているからだと思います(規模はゼンゼンちがいますが…)。 今、勉クラのスタッフは全員が自家用車通勤(三密の電車通勤禁止)、講師と事務員全員の毎日の検温も100日以上ずっと継続しています。 生徒が一日に来塾する数を抑え、一つの教室で学ぶ生徒数を抑える。その方法は、正社員を多くかかえている勉クラの場合は実はギリギリの選択でありましたが、『塾内の子どもたちの安全性の確保』を前提にするとこれ以外の選択肢はなかったというのが正直なところです。 今、勉クラは通塾型対面授業の運営にあたって、慎重に慎重に業務をすすめています。しかし、塾長はそれでもコロナ感染のリスクを100%防ぐことができないのではないか、とおののいております。 やはり、臆病すぎるでしょうか? さて、しかし、オンライン主体の教務運営にはコロナ感染を防ぐ以上に大きな戦略的メリットもあります。 勉クラには7ヶ月後に入試を乗り越えねばならぬ“受験生”もいます。その受験生たちにとって最も大切なのは『学びの継続性』です。計画的に、いつ何をどのように学んでもらうか。入試までの残り時間を細かく計画的に学習してもらうことが勝利の鉄則ですから、4月のときのように、学校も塾も『休講になる』という事態は、今後、絶対に避けたいとの考えがあります。 理由が何であれ、『休講によって学びはぐった単元がある』などという状態で受験生を試験場に送り出すことは、勉クラとしてはとてもできません。 いやなイメージですが、今後、周辺地域のどこかの中学校でコロナのクラスターが発生、その生徒の一人がとある塾の教室でも三密の状態で学んでいたなどという事態が生じたとき、その中学校やその学習塾はどうなるのでしょう? さらに、それが入試まであと○○日という差し迫った状態だとして、中学校もその塾も臨時休講になるのでしょうが、では、その子その子たちの高校入試は一体どうなるのでしょう? 勉クラの7月からの新しい教務態勢には、戦略的にとても強固な意味が一つ含まれています。それは、新たに6月末に組み替えたカリキュラム=授業計画を、『2月末まで何があっても変えずに突っ走るという強い意志』です。(※公立入試が出題範囲の縮小をしても勉クラは一部の基礎科クラスをのぞき指導内容を堅持します) 万が一、周辺の中学校でクラスターが発生しても、勉クラの中3受験生にはオンラインという道具を用いて、昨年や一作年の受験生と同質の学びを最後まで完全に提供すること。それが当塾の“子どもたちの安全”を主軸にしながらの大きな戦略的決断です。 6月に改定した残り7ヶ月のカリキュラムをご覧下さい。4月臨時休講分の傷跡もありありとのこる痛々しい新カリキュラムです。教務スタッフ総出で大汗をかきながら工夫したものです。作業のなかで、改めて、今が非常事態なのだと実感できた瞬間でもありました。 ──今後7ヶ月間で何とか“ホンモノの日常をとりもどす”ための授業計画=新カリキュラム。 先日、スタッフ全員が集まっての教務研修会が行われ、オンライン授業の改善に向けて熱い議論がなされました。対面型の通常授業に比べて欠点もあるオンライン授業ですが、長所もうまく活用し、この困難な7ヶ月間、非常事態を乗り越えていく所存です。勉強クラブ塾長深谷仁一/日本脚本家連盟員 フェイスシールド&マスクでの授業 中3生Sクラスの改定カリキュラム トップページに戻る
新型コロナの感染者数がじんわりと上昇しています。
クラスターの発生も特定地域・特定業種だけでなく、すでに保育園や小中学校にも広がりを見せています。都内の感染者数上昇にともなって、東京のベッドタウンである三郷、八潮、吉川地域の感染者数の動きも気になるところです。
その一方で、“多少の感染者数があってもこれ以上の経済停滞を防ぐためにフツウの生活にもどす”という世の中の方向性がはっきりしてきました。
政府も民間も、多少のリスクをおかしてでも経済の立て直しを優先するという意思があらわです。
経済が停滞する、つまり、お金がまわらなくなるとにっちもさっちもいかなくなるというのが現代社会の特徴です。ワクチンも特効薬もまだまだの状況の中、“誰もがコロナにかかる危険性の高さ”は4月5月と何ら変わっていないことに気づいていながら、まず日常をとりもどそうとなったら、皆が一斉にそちらに動き出す気配。
そんな雰囲気の中で、当勉強クラブは、7月1日から『オンライン授業をメインにして、月1回だけ通塾授業をする』という教務態勢をとっています。
ちょっと慎重すぎやしないか、とのご意見もありますが、勉クラは6月末まで通塾授業は一切停止、7月以降も臆病すぎるまでの“慎重運営”です。
偶然ですが、ふりかえると、営業姿勢のかたちが実は東京ディズニーランドと同じになっていることに気づきました。
なぜ一緒になってしまったか? 勉クラもディズニーランドも“お子さまが集まる場所”という点で共通しているからだと思います(規模はゼンゼンちがいますが…)。
今、勉クラのスタッフは全員が自家用車通勤(三密の電車通勤禁止)、講師と事務員全員の毎日の検温も100日以上ずっと継続しています。
生徒が一日に来塾する数を抑え、一つの教室で学ぶ生徒数を抑える。その方法は、正社員を多くかかえている勉クラの場合は実はギリギリの選択でありましたが、『塾内の子どもたちの安全性の確保』を前提にするとこれ以外の選択肢はなかったというのが正直なところです。
今、勉クラは通塾型対面授業の運営にあたって、慎重に慎重に業務をすすめています。しかし、塾長はそれでもコロナ感染のリスクを100%防ぐことができないのではないか、とおののいております。
やはり、臆病すぎるでしょうか?
さて、しかし、オンライン主体の教務運営にはコロナ感染を防ぐ以上に大きな戦略的メリットもあります。
勉クラには7ヶ月後に入試を乗り越えねばならぬ“受験生”もいます。その受験生たちにとって最も大切なのは『学びの継続性』です。計画的に、いつ何をどのように学んでもらうか。入試までの残り時間を細かく計画的に学習してもらうことが勝利の鉄則ですから、4月のときのように、学校も塾も『休講になる』という事態は、今後、絶対に避けたいとの考えがあります。
理由が何であれ、『休講によって学びはぐった単元がある』などという状態で受験生を試験場に送り出すことは、勉クラとしてはとてもできません。
いやなイメージですが、今後、周辺地域のどこかの中学校でコロナのクラスターが発生、その生徒の一人がとある塾の教室でも三密の状態で学んでいたなどという事態が生じたとき、その中学校やその学習塾はどうなるのでしょう?
さらに、それが入試まであと○○日という差し迫った状態だとして、中学校もその塾も臨時休講になるのでしょうが、では、その子その子たちの高校入試は一体どうなるのでしょう?
勉クラの7月からの新しい教務態勢には、戦略的にとても強固な意味が一つ含まれています。それは、新たに6月末に組み替えたカリキュラム=授業計画を、『2月末まで何があっても変えずに突っ走るという強い意志』です。
(※公立入試が出題範囲の縮小をしても勉クラは一部の基礎科クラスをのぞき指導内容を堅持します)
万が一、周辺の中学校でクラスターが発生しても、勉クラの中3受験生にはオンラインという道具を用いて、昨年や一作年の受験生と同質の学びを最後まで完全に提供すること。それが当塾の“子どもたちの安全”を主軸にしながらの大きな戦略的決断です。
6月に改定した残り7ヶ月のカリキュラムをご覧下さい。4月臨時休講分の傷跡もありありとのこる痛々しい新カリキュラムです。
教務スタッフ総出で大汗をかきながら工夫したものです。作業のなかで、改めて、今が非常事態なのだと実感できた瞬間でもありました。
──今後7ヶ月間で何とか“ホンモノの日常をとりもどす”ための授業計画=新カリキュラム。
先日、スタッフ全員が集まっての教務研修会が行われ、オンライン授業の改善に向けて熱い議論がなされました。対面型の通常授業に比べて欠点もあるオンライン授業ですが、長所もうまく活用し、この困難な7ヶ月間、非常事態を乗り越えていく所存です。
勉強クラブ塾長
深谷仁一/日本脚本家連盟員